9月6日、「RockCorps(ロックコープス)supported by JT」の144回目となる最後のボランティアイベントと、プロジェクトを締めくくるライブイベント“Celebration”(セレブレーション)が、福島県福島市にて行われた。
午前中に福島県福島市の仮設住宅にて行われたボランティアイベントには、Celebrationに出演するアーティスト、NE-YOがサプライズで参加した。
同日夕方からは、「RockCorps supported by JT」を締めくくるライブイベント“Celebration(セレブレーション)”を開催。May J.、flumpool、コブクロ、NE-YOの4組が夢の共演を果たし、訪れた約4000人の観客にライブパフォーマンスを行った。
「RockCorps」とは、音楽の力を使って“企業”と“地域社会”と“人々”を結び付け、「楽しみながら、気軽に参加できる社会貢献の形」を提案し、人々の社会貢献活動への参加を推進する2003年にアメリカで始まった、新しい社会貢献のカタチだ。参加者はボランティアを4時間行うことでコンサートチケットを入手することができ、過去にはレディー・ガガ、リアーナ、マルーン5など数多くの有名アーティストが出演してきた。RockCorpsでは出演アーティストもボランティアイベントに積極的に参加し、コンサート本番を迎える。
日本およびアジアで初めての開催となる「RockCorps supported by JT」では、東日本大震災の復興支援を目的に、のべ4,000人のボランティアによる、のべ16,000時間分のボランティア活動の創出を目指し、4月から約4ヶ月にわたって総計144回のボランティアイベントを行った。
仮設住宅ボランティアに参加した、グラミー賞授賞シンガーNE-YO!9月6日、東日本大震災の被害を受けた浪江町仮設住宅(福島県福島市)にて、敷地内の清掃や備品の修繕を行うボランティアイベントを実施。ボランティアが進む中、RockCorpsのセレブレーションに出演するアーティストNE-YOがサプライズでボランティアに参加。NE-YO が登場すると、ボランティア参加者達からは驚きと喜びの声がわきあがった。NE-YO は「RockCorps RockCorps RockCorps に参加できることを感謝しています。またみなさんが笑顔を取り戻せるきっかけになれば嬉しいです!」とコメントし、参加者と混ざってボランティア作業を行った。NE-YOが担当したボランティアは、仮設住宅内の老朽化したベンチの修繕作業。古くなったベンチに青や白、鮮やかな色のペンキを塗りつつ、ボランティア参加者の方と積極的にコミュニケーションをとりながら、備品の移動や修繕などの作業に熱心に取り組んだ。
ボランティア終了後、NE-YOは、「自分はみなさんと同じ経験をしていないが、応援したいという気持ちを歌とダンスでお伝えしたいです!」とコメントを残した。
同時間帯には、別会場で160名が集まる RockCorps 史上最大人数のボランティアが行われ、総勢4,478名・総計144回のボランティアイベントが締めくくられた。
RockCorps supported by JT を締めくくるライブイベント“Celebration” May J.、flumpool、コブクロ、NE-YO が夢の共演 同日夕方からはあづま総合体育館 (福島県福島市)にて、「RockCorps supported by JT」を締めくくるライブイベント“Celebration(セレブレーション)”を開催。ボランティアイベントに参加した4,103人が集結し、RockCorpsの黒Tシャツを身にまとい、一緒にボランティアをした仲間との再会を喜び合う人も多かった。
はじめに、ビッグなサプライズが。過去に海外で行われた RockCorps 参加アーティスト、レディー・ガガからのサプライズビデオメッセージが。「RockCorps JAPAN のボランティアの皆さん、おめでとう。ここにいるあなた達は、震災復興のために力を合わせて、愛を必要としている人たちをサポートしたのよね。自分たちのことを誇りに思うべきよ。ショーを思う存分楽しんでね。愛してるわ。レディー・ガガでした」というメッセージを聞くと、会場はいきなりヒートアップ。大歓声に包まれた。
ライブのトップを飾ったのは、今、話題沸騰中の人気アーティストMay J.。「かわいい!」と大きな声援で迎えられ、最新作「本当の恋」などを熱唱。また大ヒット映画の主題歌「Let it Go」を歌う際には、自身の経験と重ねて「頑張り続けて、踏ん張り続けていれば、必ず誰かが見てくれている」と語り、被災地の方に熱いエールを伝えました。
次にパフォーマンスを披露したのは flumpool。大ヒット映画の主題歌「君に届け」の前奏が流れると、来場者は興奮を抑えられない様子。MCトークにて、ボーカルの山村隆太はボランティアイベントに参加した際の感想を「すごくいい経験になりました。ボランティアを通じてみんな、仲間や思い出を作ってきたと思いますが、最後にこのセレブレーションで最高の思い出を作りましょう!」と語ると、会場に更なる一体感が生まれた。
続いて大人気デュオのコブクロが登場。様々な世代から人気を集めるアーティスト、コブクロのあたたかい歌声に涙を流す参加者も。今回のセットリストには、東北復興支援のために作成した楽曲“焚き火の様な歌”を披露。小渕健太郎はMC トークにて、「みなさんが参加されたこのボランティアは 1 人でやったら膨大な時間がかかると思うのですが、みんなが1つになってボランティアをすることで復興に大きな力を注ぎ、1つの復興がかないます。たとえ一つ一つは小さくても焚き火の枝が集まることで大きな火になるように、みんなで前向きになってほしいという想いを込めました。」と伝えると、会場から「ありがとう!」という感謝の声が次々とかけられ、盛大な拍手に包まれた。
Celebrationのラストバッターを務めたのは、グラミー賞授賞シンガーのNE-YO。海外から参加した唯一のアーティストの登場に、会場から大きな注目が向けられた。日本でも大ヒットを記録した「So Sick」や「Let’s Go」には約4000人の観客が大興奮。飛び跳ねる人も出るほどの盛り上がりとなった。ライブ終盤にはNE-YOも興奮を抑えきれず「I LOVE JAPAN,I LOVE FUKUSHIMA!アイシテル!!」と叫び、会場のボルテージが最高潮に達したまま、アジア初、日本初開催の RockCorps を締めくくった。
May J. コメントRockCorps に参加するまで、ボランティアを行ったことがありませんでした。ボランティアをやりたい気持ちはありましたが、どうやって参加すればいいかわかりませんでした。RockCorps に参加してみて、見えない誰かのために何かをするということに、今まで感じたことのない感覚を味わいました。今後も積極的にボランティア活動をしていきたいと思います。
flumpool コメントQ:本日のライブの感想は?
山村隆太:すごく楽しみにしていたイベントで、ライブ前に気合を入れてました。皆すごく優しくしてくれて、僕たちを仲間として見てくれたな、と感じました。RockCorps のボランティアのつながりが、このあたたかさの理由だと思います。
Q:RockCorpsになぜ参加したのですか?
山村隆太:大きな意義を感じたからです。音楽とボランティアの融合で、セレブレーションに参加したいという理由で今までボランティアに興味がなかった人も、そういった活動に参加するきっかけができたかなと思います。こうした中で一人一人が何か感じてくれればと思います。
Q:福島県民の方に一言お願いします。
山村隆太:ボランティアを今日で終わらせてはいけないと思います。今回のつながりを未来につなげたいと思います。僕らも、福島のみなさんも一緒に頑張っていこうと思います。
コブクロ コメント小渕健太郎:今回、ここ福島にこうしてライブで帰ってくることが出来て、この曲を歌えることを、僕も黒田も嬉しく思っています。みなさんが参加されたこのボランティアは1人でやったら膨大な時間がかかると思うのですが、みんなが1つになってボランティアをすることで復興に大きな力を注ぎ、1つの復興がかないます。今日は海に行ってみよう、今日はゴミを拾おう、いろんな角度でボランティアに取り組むことで1つの復興を目指すことは素晴らしいことだと思いました。あの時の震災で心が折れた人、家族を失った人、たくさんいると思います。その悲しみをそのままにせず、あの時の気持ちを皆で話し合うことで、心を癒すのだと思います。次の曲”焚き火の様な歌”は、焚き火は折れた木を集めて 1 つの火をともします。悲しみで心が折れたものを、焚き火をたいた時に出る火のように皆の元に届いてほしい、そんな願いを東北の空にこめて歌います。
NE-YO コメントQ:本日福島県で行われたボランティアに参加した感想は?
NE-YO:今日は楽しかったです。RockCorps に参加できることを感謝しています。またみなさんが笑顔を取り戻せるきっかけになれば嬉しいです。
Q:福島県民には、歌や音楽を通してどのようなメッセージを贈りたいと考えていますか?
NE-YO:自分はみなさんと同じ経験をしていないが、応援したいという気持ちを歌とダンスでお伝えし、「希望は見えている」ということを伝えたいです。
Q:音楽や歌が持つ力は復興に向けてどのようなはたらきがけができると思いますか?
NE-YO:音楽が持つ力を、うまく言葉にすることは難しいです。現実は大変なこともあると思いますが、音楽は人を、自然にいい気持ちにする力があると思います。そのようなことを自分のパフォーマンスを通して伝えられれば嬉しいです。
RockCorps公式サイトhttp://rockcorps.yahoo.co.jp