松たか子が切なくもミステリアスな物語 映画「小さいおうち」の秘話公開！

11月28日、 映画「小さいおうち」完成披露試写会が丸の内ピカデリー1 有楽町マリオンで行われ、壇上には松たか子さん、黒木華さん、吉岡秀隆さん、妻夫木聡さん、木村文乃さん、倍賞千恵子さん、そして山田洋次監督が登壇した。



本編完成後キャスト陣が集まるのははじめての機会とあって、本作への思いや撮影で起きた秘話などが披露された。



本作は2010年に第143回直木賞を受賞した中島京子のベストセラー「小さいおうち」を映画化した作品。50年以上にわたって、“家族の絆”を描いてきた山田洋次監督が、今作では初めて“家族の秘密”に迫った意欲作。



昭和初期、東京郊外の赤い屋根の家に奉公した女中が見た、ある”恋愛事件”。その時封印した”秘密”が６０年の時を経た平成の今紐解かれていく切なくもミステリアスな物語。



山田洋次監督は原作を読み「読みながらわくわくして、読んでいる後半くらいから『映画にしたいな』と思いはじめ、いったいどうなってしまうんだろう、気まずいことになっていくのかなとドキドキした。読み終えてすぐに作者の中島京子さんに手紙を送り『僕に撮らせてくれませんか？』と伝えたわけです。」と本作を手掛けるきっかけを披露。



９年ぶりに山田作品に出演の松たか子さんは「黒木華さんと向かい合って会話をしている場面で、私の斜め後ろにいる監督の方からドンドンドンと音がしたと思ったら監督がじだんだを踏んでいたんです、監督のじだんだって人に対してあたる行動ではなくて、自分が歯痒いとそういう表現をする。監督が(作品に対する)熱い思いを持って現場に来ていることが、とても健康的だと思いました。監督のその音を耳の奥に残しておきたいと思います。」と撮影中のエピソードを披露。



山田作品にはじめて参加した黒木華さんは「いつも緊張感がありつつも、すごくあたたかい現場でした。かっぽう着姿が似合うと言われてうれしいやら…でも平成生まれなのになあと思ったりして、でもすごくうれしいです。」と語った。



女中として働く役をすることで習得した技を聞かれると「なんですかねえ…障子の埃を落とすのを習得しました。上から下に！」と場内を笑いに包んだ。



「男はつらいよ」シリーズを含め山田作品に出演している吉岡秀隆さんは「修行みたいなものですかね、大変です。それはそれはもう身振り手振り監督が演技をご指導してくださるので…。松さんとお芝居するよりも監督とお芝居をした回数のほうが多かったかもしれません。」と監督の熱い演技指導を披露した。



山田作品には２作連続で参加の妻夫木聡さんは「今回の話をいただいたのが『東京家族』の撮影中です。次もお願いしたいと山田監督から直々にお話をいただいて、うれしくて親に『山田さんから、今やっているのに次の作品の話も来たぞ！』って電話しました。」と喜びを語った。



映画『小さいおうち』は2014年1月25日（土）より全国ロードショー。













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