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新海誠が執筆 小説「言の葉の庭」、ダ・ヴィンチで連載スタート 

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5月31日に全国公開をスタートした映画『言の葉の庭』が、多くの観客から支持を集めている。新海誠監督のアニメ作品としては、過去最大のヒットとなった本作が今度は小説になった。
8月6日に発売された本とマンガの情報誌「ダ・ヴィンチ」9月号で、新海誠監督自身が手がける小説版の『言の葉の庭』の連載がスタートした。連載第1回には、劇場版では描かれなかった過去のタカオについても書かれている。映画を観て、『言の葉の庭』に魅せられた観客にとっても、また新鮮なものとなる。

『言の葉の庭』は、『ほしのこえ』や『秒速5センチメートル』などで知られる新海誠監督の最新の劇場アニメだ。靴職人を目指す男子高校生・タカオと、タカオが雨の日に公園で出会った謎めいた年上の女性・ユキノの心の動きを描く。新海監督らしい丁寧な心理描写、美しい背景、傑出したビジュアル表現と見どころは多い。
中編映画という興行的には難しい作品ながら、上映以来ヒットを続け、現在も上映中だ。すでにBlu-ray、DVDも発売され、こちらも人気を呼んでいる。

もともと本作は、監督自らが「文章的な映像作品」というように、文学の薫りを漂わせる。また、そのタイトルどおり言葉が大きな役割を果たす。小説となることで、そうした魅力も発揮される。小説オリジナルの登場人物も登場するとされ、映画とはまたひとつ異なる『言の葉の庭』となる。
新海誠監督は、すでに連作短編集『小説・秒速5センチメートル』で小説の執筆経験がある。この作品が高く評価されているだけに、小説『言の葉の庭』にも期待がかかる。新海監督の多才ぶりにも注目したい。

(c)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films

新海誠監督・コメント
「(映画を見た)観客の声を聞いているうちに、ユキノやタカオ、彼らを巡る人々のことをもっと深く知りたいという気持ちが強くなってきます。映画では描かなかったエピソードとエピソードの隙間にどのような風景が広がっていたのか、そこを覗きたくなってきます。
ですから小説『言の葉の庭』は、複数の人物が語り手となる、映画版よりもずっと広い範囲を描く長編として書くことにしました。二人だけの物語ではなく、タカオの母や伊藤先生や相沢さんも物語の主人公となります。作品を“閉じる”というよりは“開いていく”作業で、ノベライズというより新作を書きはじめているような楽しさのある仕事です。
『言の葉の庭』というタイトルは、ひとつの場所で“言の葉”という“その人の断片”を交換しあう物語というイメージでつけました。小説『言の葉の庭』は映画よりもずっと多くの“言の葉”が交換されていきます。お読みいただければ、幸せです」

『言の葉の庭』
http://www.kotonohanoniwa.jp/



【関連写真】新海誠が執筆 小説「言の葉の庭」、ダ・ヴィンチで連載スタート 

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