都議選が始まった。無知な候補者がまた愚を犯す。報道によると候補者達が、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を選挙カーから流していた。名前を連呼するよりも耳ざわりがいいからという理由だそうだ。
テーマ曲を作曲した大友良英さんはブログでこう書いている。
どれだけの思いで私たちがつくったか、毎朝みながドラマを楽しみにしているという想像力も働かずに流行にのって集票に利用していいと思う程度の想像力の人たちが政治に関わるってどうなんだろう。
Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】
最初にこの話を聞いたときに、個人的にメールを出し、理解していただき、政治の広報に使うのをやめてもらいました。これで安心かと思いましたが、その後も音楽使用あとを断ちません。複数の政党?複数の候補者?が使っているようですが、正直全てにお願いすることは個人では不可能です。政治家を目指すような人は流行の音楽を利用するような選挙活動はやめてほしい、そう強く思っています。
大友さんは使用を断ればいい。それでも使うのなら訴えればいい。著作権法の第二十二条に、著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する、とある。
専有するので、使いたい人がいれば大友さんから許諾をもらわなければならない。統一球じゃないが、知らなかったというのは理由にならない。 使った候補者は違反で訴えられる。
アメリカでも選挙がある度にこの手の問題が発生する。過去に米国大統領選挙の共和党候補者指名をめぐって、立候補している元下院議長のギングリッチ氏が曲を書いた著作者に訴えられた。曲はロック・グループ、サバイバーによって大ヒットした「アイ・オブ・ザ・タイガー」。映画「ロッキー3」の主題歌だ。ギングリッチ氏は集会に登場する度に「アイ・オブ・ザ・タイガー」を会場で流した。作詞作曲者はサバイバーのフランキー・サリヴァン。選挙キャンペーンでの使用は許諾していないとしてギングリッチ氏を訴えた。
以前も同じ事が何回もあった
大統領選挙で民主党のオバマと争っていた共和党のジョン・マケイン候補がジャクソン・ブラウンの「ラニング・オン・エンプティー/Running on Empty」を無断使用していて、ジャクソン・ブラウンに謝罪した。
2010年のアメリカの中間選挙ではイーグルスのジョー・ウォルシュが共和党の下院議員立候補者にクレームを入れた。自分が作った曲「ウォーク・アウェイ」が選挙のキャンペーンに使われていて、歌詞の内容が変えられているのが不愉快だと訴えた。立候補者の名前は「ジョー・ウォルシュ」。候補者の名前がジョー・ウォルシュと同姓同名でアメリカ中が大笑いした。
この時ジョー・ウォルシュの弁護士、ピーター・パテルモは立候補者ジョー・ウォルシュに今すぐ曲の使用をやめるよう手紙を送った。
その手紙はジョー・ウォルシュ候補に学校で教えるような書き方で、「アメリカの著作権法で、貴方は2つの事を学ばなければならない。まず最初に他人が作った曲を使う場合、事前に作家から許諾を得なければならない。貴方は選挙戦で忙しかったかもしれないが無断使用はNGだ。2番目の問題点は部分的に歌詞を変更した事だ。これもれっきとしたアメリカの著作権法では違法である。貴方はキャンペーンの為に自分で曲を書くべきだ。何故そうせずミュージシャンのジョー・ウォルシュの曲を使ったのか私は知っている。貴方や貴方の選挙スタッフが書ける歌詞よりも、イーグルスのジョー・ウォルシュが書いた曲が優れているからだろう」という皮肉な内容だった。
記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】
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専有するので、使いたい人がいれば大友さんから許諾をもらわなければならない。統一球じゃないが、知らなかったというのは理由にならない。 使った候補者は違反で訴えられる。
アメリカでも選挙がある度にこの手の問題が発生する。過去に米国大統領選挙の共和党候補者指名をめぐって、立候補している元下院議長のギングリッチ氏が曲を書いた著作者に訴えられた。曲はロック・グループ、サバイバーによって大ヒットした「アイ・オブ・ザ・タイガー」。映画「ロッキー3」の主題歌だ。ギングリッチ氏は集会に登場する度に「アイ・オブ・ザ・タイガー」を会場で流した。作詞作曲者はサバイバーのフランキー・サリヴァン。選挙キャンペーンでの使用は許諾していないとしてギングリッチ氏を訴えた。
以前も同じ事が何回もあった
大統領選挙で民主党のオバマと争っていた共和党のジョン・マケイン候補がジャクソン・ブラウンの「ラニング・オン・エンプティー/Running on Empty」を無断使用していて、ジャクソン・ブラウンに謝罪した。
2010年のアメリカの中間選挙ではイーグルスのジョー・ウォルシュが共和党の下院議員立候補者にクレームを入れた。自分が作った曲「ウォーク・アウェイ」が選挙のキャンペーンに使われていて、歌詞の内容が変えられているのが不愉快だと訴えた。立候補者の名前は「ジョー・ウォルシュ」。候補者の名前がジョー・ウォルシュと同姓同名でアメリカ中が大笑いした。
この時ジョー・ウォルシュの弁護士、ピーター・パテルモは立候補者ジョー・ウォルシュに今すぐ曲の使用をやめるよう手紙を送った。
その手紙はジョー・ウォルシュ候補に学校で教えるような書き方で、「アメリカの著作権法で、貴方は2つの事を学ばなければならない。まず最初に他人が作った曲を使う場合、事前に作家から許諾を得なければならない。貴方は選挙戦で忙しかったかもしれないが無断使用はNGだ。2番目の問題点は部分的に歌詞を変更した事だ。これもれっきとしたアメリカの著作権法では違法である。貴方はキャンペーンの為に自分で曲を書くべきだ。何故そうせずミュージシャンのジョー・ウォルシュの曲を使ったのか私は知っている。貴方や貴方の選挙スタッフが書ける歌詞よりも、イーグルスのジョー・ウォルシュが書いた曲が優れているからだろう」という皮肉な内容だった。
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