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映画「プレーンズ」インタビュー プロデューサーが明かす誕生の秘密

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12月21日に、アニメーション映画『プレーンズ』が全国公開となる。本作は、ディズニーのアニメーションを支える3つのスタジオのひとつディズニートゥーン・スタジオズが制作をした。
ディズニー/ピクサーの大ヒット作『カーズ』シリーズからインスパイアされた楽しい飛行機のキャラクターたちが世界一周レースを繰り広げる夢と冒険満載の作品だ。日本ではクリスマスシーズンに合わせての公開で、子どもから大人まで大きな人気を博しそうだ。

そんな映画の企画は、どのように誕生したのだろうか?本作のプロデューサーであるトレイシー・バルサザール=フリンさんにお話を伺った。

『プレーンズ』
12月21日(土) 2D・3D同時公開
http://Disney.jp/planes

■ 「プレーンズ」のアイディアは、ラセターが飛行機のなかで閃いた

アニメ!アニメ!(以下AA)
ご自身が『プレーンズ』と関わるきっかけについて教えていただけますか。

トレイシー・バルサザール=フリンさん(以下TB)
私はこれまで13年ぐらいアニメーション業界で働いています。マネジメントが中心で、アニメーション専門です。映画の企画が立ち上がった時から クレイ・ホール監督、脚本家と一緒にやっています。今回は本当に素晴らしい体験でした。

AA
本作はディズニー/ピクサーの大ヒット作『カーズ』から、インスパイアされていると聞きます。それがディズニートゥーン・スタジオズで誕生したのはなぜですか?

TB
ディズニーには、ピクサー、ディズニー・スタジオ、ディズニートゥーン・スタジオズの3つのスタジオがあります。どの映画もそうなのですが、その題材に相応しいスタジオどれかをまず考えます。それと同時に監督の人選を進めます。

ご存知のように本作は空を飛ぶ飛行機のキャラクターで、車のキャララクターである『カーズ』の舞台を空に置き換えたようなところがあります。
そもそもこのアイディアは、『カーズ』の生みの親であるジョン・ラセターのものでした。彼がピクサーからディズニーに向かって飛行機に乗っている時に、「こんどは飛行機のキャラクターでいこう」と思いついたのが始まりです。

AA
そこから作品が動き出したわけですね。

TB
この映画の監督に相応しいのは誰かを考えた時に、クレイ・ホールに白羽の矢が立ちました。ラセターは、クレイ・ホールがパイロット一家の生まれで、彼が飛行機オタクであることを知っていたからです。クレイ・ホールはもともとディズニートゥーン・スタジオズに所属していましたから、そこで制作をすることになりました。


AA
映画で主人公ンのダスティはいくつもの障害を乗り越えて行きます。制作チームが、乗り越えた大きな障害はありますか?

TB
映画制作には常にいくつもの大きな障害がありますよね。まずはスタッフ集めです。そして、今回の映画は専門的な知識が必要でした。そこで様々な分野から専門家を集めて来ました。そのうえで監督のビジョンをいかに映像化するか、どうしたらリアルに置き換えられるかでした。
もちろん時間と予算の制約もあります。それらとの戦いです。
分からないことは、日々みんなの知恵を集めて、解決を目指します。本当に試行錯誤を繰り返しながら進めました。




■ 世界一周コースは燃料問題で決まった?

AA
映画は、世界一周というアイディアが面白いのですが、このアイディアはどのように生まれましたか?

TB
世界一周のアイディアも、もともとはラセターが考えたものなのです。それを実現するうえで、様々なパイロットと話すなどのリサーチを繰り返しました。
例えば、ダスティは農薬散布機なので、世界一周する燃料が十分ないんです。地図を見ながら、ここで燃料補給をすればいいんじゃないかと考えました。そうしてレースのコースが決まっていきました。

AA
ご自身もいま本作と共に世界を周っていますが、『プレーンズ』の反応はどうですか。

TB
今回はレースでも登場する国々を中心に訪れています。そうした国の人が自分の国々がすごく現実に近く、リアリティがあるように描かれていると、とても喜んでいました。私はプロデューサーとして達成感があり、うれしく思っています。

AA
今回、日本のファンに特にアピールする点はありますか?

TB
何と言っても日本代表のサクラという飛行機が登場することでしょう。彼女を創るうえで、ディズニー・ジャパンの協力をいただきました。日本人らしいキャラクターに仕上がったと思っていただければうれしいですね。


AA
映画を制作したディズニー・トゥーンスタジオについてもお話を伺っていいですか。スタジオならではの特徴を教えてください?

TB
ディズニー・トゥーンスタジオの特徴は、キャラクターの世界、世界観を一いちから作り上げることです。それをベースにシリーズ化し。拡大して行くことが一番の特徴ですね。
『プレーンズ』もこれを第1弾として、続編となる作品が待機しています。これがディズニートゥーン・スタジオズのやりかたです。

AA
今後もディズニートゥーン・スタジオズから長編映画が生まれると考えていいですか。

TB
それは秘密ですね。(笑)
よい話があれば機会もあるでしょう。

AA
本作のメッセージを教えていただてもいいですか?

TB
ひとつは、自分に恐怖心があっても、それを克服して真向から向い、努力して自分の夢を叶えていくことです。それと自分を支えてくれる仲間たちの大切さです。

AA
それは子どもたちだけでないですね。

TB
勿論、全ての人に伝えるメッセージです。

AA
本日はありがとうございました。

『プレーンズ』
12月21日(土) 2D・3D同時公開
http://Disney.jp/planes


[ストーリー]
農場で働く農薬散布機のダスティは、大空の世界一周レースで優勝するという“かなわぬ夢”を抱いていた。彼はスピードを競うために作られたレース用飛行機ではなく、おまけに高所恐怖症のため低空飛行しかできないのだ。
それでも夢を諦められないダスティは、猛特訓と仲間のサポートによって世界一周レースへの出場権を手に入れる。トップ・レーサーたちが集結する中、様々なハンディを負ったダスティに勝ち目はあるのか?

【関連写真】映画「プレーンズ」インタビュー プロデューサーが明かす誕生の秘密

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