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仏・アングレーム国際漫画賞 日本から「進撃の巨人」「宇宙兄弟」などがノミネート

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アングレーム国際バンドデシネフェスティバル(Festival International de la Bande Dessinee:アングレーム国際漫画祭)が、2014年の公式セレクションのリストを公開した。フェスティバルで発表される最優秀作品賞などは、この公式セレクションの中から選ばれる。ノミネート作品の位置づけだ。
今回発表された公式セレクションは4部門、一般部門(Selection Officielle)33作品、ユース部門(Selection Jenesse)12作品、遺産部門(Selection Patrimoine)10作品、さらにポーラ部門(Selection Polar)5作品である。毎年、日本のマンガも多数選ばれるが、本年も一般部門4作品、ユース部門1作品、遺産部門1作品が選ばれている。いずれもアングレームらしいコアな作品だ。

一般部門は、『進撃の巨人』(諫山創)、『チェーザレ 破壊の創造者』(惣領冬実)、『ゴーグル』(豊田徹也)、『OPUS』(今 敏)である。現在、国内でブームを巻き起こしている『進撃の巨人』は、今年6月にフランスで第1巻が発売されたばかり、いち早くフランスでも高い評価を受けた。『チェーザレ 破壊の創造者』は、現在、「モーニング」(講談社)で連載中である。
一方、豊田徹也さんの『ゴーグル』は、2003年の作品だ。豊田さんの作品は、2010年のアングレームでも『アンダーカレント』が公式セレクション入りしている。前作の評価が、『ゴーグル』の仏版出版、そして今回の公式セレクションにつながったようだ。
やはり旧作からのセレクション作品は、2010年に逝去した今 敏さんの『OPUS』である。今 敏さんはアニメ監督としてよく知られるが、キャリアのスタートはマンガ家としてであった。『OPUS』は90年代半ばに、大半が描かれた。

もうひとつ、故人の作品が選ばれている。2007年に逝去した勝又進さんの80年代の作品『深海魚』だ。こちらは未来に伝えたい作品を選び出す遺産部門となった。遺産部門は新しい作品でなく、過去の名作から選ばれる。勝又進さんは、2006年に日本漫画家協会賞・大賞を受賞しており、日本だけでなく海外でも評価が進んでいるようだ。
そして、子どものために優れた作品を選ぶユース部門の小山宙哉さんの『宇宙兄弟』がある。日本では青年マンガの位置づけだが、子どもに読んで欲しい傑作として選ばれた。

2014年のアングレーム国際漫画祭は、年明け1月30日から2月2日を予定する。最優秀作品賞をはじめとする各賞は最終日に発表される。
日本からは2007年の水木しげるさん『のんのんばあとオレ』の最優秀作品賞、前回は40周年記念特別賞に鳥山明さんと、過去に大きな受賞がある。今回挙げられた作品がどう評価されるかも気になるところだ。

アングレーム国際バンドデシネフェスティバル
(Festival International de la Bande Dessinee:アングレーム国際漫画祭)
http://www.bdangouleme.com/













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