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「10人の泥棒たち」 10人の声優が作品を語る (1) 平田広明さん、石塚運昇さん、小山茉美さん編

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6月22日から、映画『10人の泥棒たち』の日本公開がスタートする。韓国では、同国の映画史上最高の観客動員となった大型ヒット作だ。
日本公開にあたっては、2週間限定公開、全ての劇場の座席を指定制にするなど新しい試みを行う。プレミア感の高い上映を狙う。

映画本編と伴に今回大きな話題を呼んでいるのが、日本版吹き替えキャスとの豪華な顔ぶれだ。10大スターを出演する映画に相応しい、日本の声優界を代表する10人が作品のために集まった。山寺宏一さん、朴ロ美さん、平田広明さん、平野綾さん、 石塚運昇さん、小山茉美さん、小山力也さん、野島健児さん、小松由佳さん、中井和哉さんらである。
日本を代表する声優たちは、『10人の泥棒たち』をどのようにに観て、どのように感じたのだろうか?先日の山寺宏一さん、朴ロ美さん、小山力也さん、平野綾さんインタビュー( http://animeanime.jp/article/2013/06/14/14425.html )に続き、平田広明さん、石塚運昇さん、小山茉美さん、野島健児さん、小松由佳さん、中井和哉さんらにお話を伺った。

『10人の泥棒たち』
6月22日から7月5日(金)まで、TOHOシネマズ 渋谷ほか全国2週間ロードショー
期間中のチケット発売中
http://10dorobo.jp/

■ 平田広明さん ポパイ役(イ・ジョンジェ)

―― ポパイ役のイ・ジョンジェさんは、平田さんから見てどんな印象を受けましたか?

同性から見てもカッコいい方だし、芸達者な方だと思いました。渋い演技と、はじけた演技と……一つ一つのシーンで振り切れているところが魅力的でしたね。
アクションにしても、この映画では殴られているような場面が多かったけど、とても上手だなと思いました。

―― ポパイは一見軽妙なキャラクターでありながら、秘密と欲望を隠し持っていて、ある意味ドラマの中心であり、最大のトラブルメイカーでもあります。平田さんはどんなところに気をつけて演じようと思われましたか?

秘密と欲望を「隠し持って」いたんですかね? 全部モロ見えだったような気がしますが(笑)。
芝居については、特に自分でどうこうしようという意識はなく、作品を見せていただいて、受け取った印象のまま演じさせていただきました。彼の場合、特にここを気をつけるというような複雑さは……といっても単純な演技をなさっているわけではないんですけどね。
吹き替える側としては、とても分かりやすい演技をされていたので、僕は乗りやすかったです。

―― 他の声優陣の方たちとのアンサンブルはいかがでしたか?

映画のほうも錚々たるスターの方たちが出演されていて、とっても華やかな画面になっていましたが、声優陣もまた頼もしい先輩や若い方たちと一緒にできて、楽しかったです。
山寺さんとは何度もご一緒しているので呼吸が分かるんです。コミカルな場面であっても、互いにムカつき合っているような場面であっても、一緒に掛け合いをしていると楽しいんです。今回は尺も非常に長くて、台本も分厚くて重たかったんですけど、最後まで楽しく収録ができましたね。

―― ポパイという男について、平田さんご自身は「人間的に」どう思われますか?

人間的には、愛すべき人でしょうね。なんで泥棒になったのかなあ?と素朴な疑問はありますが。でもまあ、彼はなるんだろうなあ……。
自分の中ではそれなりに信念や目標を持っているんだろうけれど、スカしている部分もあるし、いろんなことに翻弄されるし、それに対するリアクションがいちいち大きかったり、傷つくときはすごく傷ついたり。
とても人間くさい人ですよね。僕にとっては魅力的なキャラクターです。

―― それでは、映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
物語の展開がスピーディーで、アクションも迫力があり、とっても楽しめる作品です。俳優陣も豪華ですが、日本語吹き替え版の声優陣も豪華な方たちが集まって、楽しみながら収録しました。
もしよろしければ、字幕版と吹き替え版を比べて観ていただくのも楽しいかと思います。どんなところが同じで、どんなところの雰囲気が違うのか? そんな吹き替え版ならではの楽しみ方もあると思います。
ぜひ劇場にお越しください!

[ポパイ]
マカオ・パクを出し抜こうと狙っている韓国チームのボス。いっとき自分のボスだったマカオ・パクに対する深い不信感と敵対心を抱き、やわらかな表情の裏に果てしない欲望を隠している。マカオ・パクとペプシの間に起きた4年前の事件に関する決定的秘密を握っているポパイ。マカオ・パクの提案を受け、“太陽の涙”を独り占めして大儲けしたあと足を洗おうと密かに計画を立てる。



■ 石塚運昇さん チェン役(サイモン・ヤム)

―― 男も女も惚れるような魅力を湛えたキャラクターを、石塚さんはどんな役作りで演じようと思われましたか?

作るというよりも、まんまでいたかったというか。彼がすごく自然にいい芝居をしているので、逆に言うとその雰囲気を壊さないように、その芝居をそのまま踏襲するというか、乗っちゃったほうがいいんじゃないかと思ったんです。
そのほうが観ている方には自然に見えると思ったし、彼の渋みとか、カッコよさの部分が出るんじゃないかと。あえて自ら作ろうとは思いませんでした。

―― 途中から意外なロマンスに向かっていく役柄でもありますが、そのあたりはどう演じようと思われましたか?

そういう話になるんでしょうね(笑)。今回は相手が(小山)茉美ちゃんだったので、安心してできました。前からよく存じ上げている女優さんなので、たとえば僕がこう言えば、茉美ちゃんはこう言うだろうとか、そういうやりとりを楽しむことができましたね。
他の映画でもそうですけど、やっぱり恋愛話って、どこか(役者自身も)心ときめかないと面白くない。そうでないと空々しさが出てきてしまう。だから、収録のこの日1日は茉美ちゃんを愛する、という意識にどうしてもなりますよね(照れ笑い)。
ガム役の女優さんは、韓国の有名なお母さん女優という立場の方らしいですけど、僕としては茉美ちゃんとのラブストーリーがうまい具合に芝居に乗っていけばいいなあ、と思って演じていました。楽しかったですね。

―― 女性陣のなかではチェンが一番人気だったそうですが、ご感想は?

いやあ、だってカッコいいですからね。まず見た目がカッコいいし、アクション・シーンもすごくキマッてる。あとで聞いたら、やっぱり香港ではアクション映画によく出られる方だと聞いて、さすがだな~と思いましたよ。僕がやっちゃってすみません、という感じです(笑)。

―― それでは、映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
共演者の女性陣から最もカッコいいと評されたチェン役をおおせつかりまして、この上なく光栄です。私はあまり韓国映画を観ていなかったんですが、この作品は非常に面白かったです。無駄のない展開のなかに、アクションあり、恋愛ありと要素もたくさんあって、娯楽映画としてすごくよくできた作品だと思います。
私はとても楽しめました。これからご覧になる方も、きっと楽しめるんじゃないかと思っております。ぜひ、ご期待ください!

[チェン]
マカオ・パクの提案に乗って合流した中国チーム4人組のリーダー。豊富なキャリアをもち、常に冷静さを失わない。マカオ・パクを含め韓国の泥棒たちを信用せず、ただ現金を手に入れる目的でカジノに向かう。しかし作戦をともに遂行するなか、チューインガムに予想もしない感情を抱くようになる。



■ 小山茉美さん ガム役(キム・ヘスク)

―― ガム役のキム・ヘスクさんは、近年は母親役というイメージにとらわれず、この映画も含めて様々な役柄にチャレンジしている方でもあります。小山さんも同じように、今回はこれまでのイメージを覆すような役柄に挑まれていますよね。

私自身のことを振り返ってみると、吹き替えでは『チャーリーズ・エンジェル』のシェリル・ラッドに始まって、ほとんど金髪の女優さんばかりを演じ続けてきました。声質がそんなイメージなのでしょうか?
韓国の女優さんは、いままでひとりしか演じたことがなくて。映画『スキャンダル』や、チャン・グンソク主演の『ラブレイン』というTVドラマに出演していた、イ・ミスクという女優さんです。今回、キム・ヘスク=国民的オモニの声をあてるというのは、私にとっても大チャレンジでしたね。役柄自体は、全然オモニ的じゃないんですけれど(笑)。

―― 今回のガム役は「演技派」という設定でしたが、どんなところを意識して役作りをされましたか?

ほかの皆さんは結構クールなタッチで描かれているんですけど、ガムは意外とエモーショナルな部分が描かれているんですよね。だから「演技派」というよりも、逆に「普通のおばさん」というか、「等身大の女性」を意識していました。

―― 田舎から出てきたお母さん設定だったり、裕福な日本人設定だったりと、いろいろな「嘘」を演じられて、いかがでしたか?

面白かったです! すごく楽しかった! 
ひょっとしたらキム・ヘスクさんよりも、私のほうがテンションが高かったかもしれません(笑)。
結構遊ばせていただきました。

―― 劇中では、中国チームのリーダーであるチェンと情熱的な恋に落ちるという展開もありますが、演じられた感想は?

恋というよりも、人と人の心がつながった瞬間の深い愛みたいなものを、すごく意識させられましたね。死を目前に魂レベルまで深くつながる、みたいな。

―― それぞれに魅力を持った女性陣のなかで、ガムはどんな佇まいで演じようと思われましたか?

きっとガムは若いころ、ペプシのような泥棒として活躍していたと思うんです。そこに年齢とともにいろいろな経験が積み重なって、肩の力が抜けた存在感を身につけたというのかな。そんなことを意識しましたね。

―― それでは、映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。

とにかくスピーディーで、とっても複雑な構成をもったエンターテインメント作品です。ひょっとしたら韓国語が堪能な方でもなかなか理解しにくい部分があるかもしれません。
ですから、まずは日本語バージョンで観ていただきたいなと思います。楽しんでください!

[ガム]
生まれもった演技力で相手を欺くベテランの泥棒。今は酒浸りの毎日で、蓄えもなく引退を待つ身だが、泥棒たちのあいだでは演技派泥棒の伝説と呼ばれる。年齢のわりにいちばん分別がなさそうだが、真心のこもったアドバイスをするなど、チームの仲間と絆を深めていく。ひとつ大儲けをして安定した人生を歩んでみようかとマカオ入りするが、中国チームのリーダー、チェンと危険な恋に落ちる。

『10人の泥棒たち』
6月22日から7月5日(金)まで、TOHOシネマズ 渋谷ほか全国2週間ロードショー
期間中のチケット発売中
http://10dorobo.jp/

[ストーリー]
韓国を拠点に活動する窃盗団。美術館所蔵の秘宝強奪を華麗に成功させた彼らは、巨大カジノでの新しい計画を聞かされる。集結した6人は、それぞれ人生最高の仕事を夢見て香港に向かう。指定された場所で彼らを待ち受けていたのは中国人窃盗団の4人組。集められた“10人の泥棒たち”のターゲットは、幻のダイヤモンド“太陽の涙”。チームでの強奪計画は、全て完璧なはずだった――。泥棒たちが繰り広げるどん でん返しの連続の予期せぬドラマ、生身のライブ・アクション、華麗でゴージャスな盗みのテクニック、そして強奪計画を狂わせる3つの愛。緻密 なプロットから織りなされるトリック・エンタテインメントの最高傑作!

【関連写真】「10人の泥棒たち」 10人の声優が作品を語る (1) 平田広明さん、石塚運昇さん、小山茉美さん編

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