■ プレイの舞台は人気の“黄金時代編”
三浦建太郎の「ベルセルク」が、2012~13年の映画「ベルセルク 黄金時代篇」公開に続き、スマートフォン向けソーシャルゲーム「ベルセルク~快進撃!怒濤の傭兵団~」をGREEからリリース。(http://gree.jp/r/61338/1) “黄金時代編”の世界の中でプレイヤーが傭兵団を結成し、鷹の団と共闘し最強の傭兵団を目指すロールプレイングゲームだ。今回はそのプレイインプレッションをお届けする。
“黄金時代”編とくれば大クライマックスを思い浮かべる原作・アニメファンも多いかもしれない。だがゲームの舞台はそれより前の百年戦争中、ミッドランド軍にグリフィス率いる鷹の団が属していた頃のものとなる。
ゲームの大きな流れとしては、プレイヤーが結成した自身の傭兵団を率いて各地の戦場を回り、敵であるチューダー軍を駆逐していくというものだ。その中で傭兵を雇い、強化させ、傭兵団のランクを上げていく。
作品中でも非常に人気の高い“黄金時代”編がゲームの舞台ということもあり、ファンは原作キャラクターや世界とどう絡んでいくのか気になるところだろう。
ゲーム中には鷹の団のメンバー、グリフィス、ガッツ、キャスカ、ジュドー、ピピン、コルカス、リッケルトの7人が登場する。彼らとプレイヤーとの間には信頼度を示すパラメーターが設けられ、共闘することで上がっていく。信頼度が上がると戦場のさまざまな局面で援護をしてくれる頻度も増えていく。戦闘中、カットインで切込隊長・ガッツや白い鷹・グリフィスが戦場を駆り、多くの敵をなぎ倒す姿が展開されるのはファンにはたまらない。プレイヤーの傭兵団を助太刀してくれるという設定もくすぐられるし戦闘終了後の各キャラクターのセリフにもグッと来る。
グリフィスが援護に現れた時はやはり高揚するし、コルカスが初めて援護に来てくれた時は「あのコルカスが?!」と驚いた。ifというよりは原作に描かれていないものの、こういう場面はあったのだと思える設定は、ファンにはうれしいものだ。
キャラクターボイスもフルボイスではないが要所要所で聞くことができるのでイヤホンなどを用意しておくとより世界に入り込めるのでオススメだ。
■ 名もなき傭兵たちの「傭兵シナリオ」が熱い
メインストーリーを進めていくと鷹の団のメンバーたちは少しずつプレイヤーを認めてくれるようになる。その流れはゲームのセオリーだとしても、原作を知っている者ならば胸が熱くなるだろう。できることならプレイヤーは鷹の団の一員として活躍したいと思ってしまうほど、鷹の団のメンバーたちは魅力的だ。
戦場のグラフィックも草原、森林、砦内、市街地などバリエーション豊富で、周囲で兵士が戦っているなど「ベルセルク」の世界の臨場感もたっぷりだ。また甲冑の音や蹄の音、馬のいななきなど、音もクオリティーが高く、キャラクターボイス同様、雰囲気を盛り上げてくれる。
他のプレイヤーとは同盟(フレンド登録のようなもの)を結んだり対戦をすることでお互いの実力を確かめ合ったり、ランキング争いもあり、熱が入るのは確かだ。また同盟や対戦で得られる特殊なアイテムも存在する。
プレイしていて特に気に入ったのは自軍の傭兵たちを強化するために用意された「傭兵シナリオ」だ。ここでは鷹の団が活躍していたこの時代に、原作では描かれなかった名もなき傭兵たち(ゲーム内では肩書きのある傭兵)一人一人のエピソードが楽しめる。
エピソードを持っている傭兵は確認できただけでも30人以上。しかも、傭兵同士が実は生き別れた親子であるとか、実は仲間であるなど、人によってはつながりがあり、エピソードを進めていく中で明らかになっていくのだ。
つながりのある傭兵同士をプレイヤーの傭兵団に編成すると特殊効果が発揮されるなど、キチンとゲームに反映されているのも面白い。エピソードも、鷹の団のメンバーを好きになって追っかけをする話や、グリフィスをうっとり信奉する話、もちろんシリアスな話もあり、ユニークで先が気になってついつい進めてしまう。
原作・アニメファンならば安心して遊んでもらえるゲームだ。メインストーリーのボリュームがたっぷりあるので、じっくり時間をかけ自分の傭兵団を育て、鷹の団のメンバー達と信頼関係を築き上げ、各地の戦場を回るだけでも十分楽しい。
個人的には鷹の団のメンバーたちがやさしく声をかけてくれる度に、彼らの行く末を思い浮かべ、万感の思いに浸っていた。そういう楽しみ方もある。無課金でも十分に楽しめるので、試しにダウンロードしてみてはいかがだろうか。
■ ベルセルク~快進撃!怒涛の傭兵団~
対応機種: スマートフォン(iPhone4S以降/iPad第3世代以降)
URL: http://gree.jp/r/61338/1
カテゴリー: RPG
プレイ料金: 基本プレイ無料(アイテム課金型)
(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社 / BERSERK FILM PARTNERS
【関連写真】グリフィスやガッツから誉められるとうれしい。「ベルセルク~快進撃!怒濤の傭兵団~」プレイインプレッション
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“黄金時代”編とくれば大クライマックスを思い浮かべる原作・アニメファンも多いかもしれない。だがゲームの舞台はそれより前の百年戦争中、ミッドランド軍にグリフィス率いる鷹の団が属していた頃のものとなる。
ゲームの大きな流れとしては、プレイヤーが結成した自身の傭兵団を率いて各地の戦場を回り、敵であるチューダー軍を駆逐していくというものだ。その中で傭兵を雇い、強化させ、傭兵団のランクを上げていく。
作品中でも非常に人気の高い“黄金時代”編がゲームの舞台ということもあり、ファンは原作キャラクターや世界とどう絡んでいくのか気になるところだろう。
ゲーム中には鷹の団のメンバー、グリフィス、ガッツ、キャスカ、ジュドー、ピピン、コルカス、リッケルトの7人が登場する。彼らとプレイヤーとの間には信頼度を示すパラメーターが設けられ、共闘することで上がっていく。信頼度が上がると戦場のさまざまな局面で援護をしてくれる頻度も増えていく。戦闘中、カットインで切込隊長・ガッツや白い鷹・グリフィスが戦場を駆り、多くの敵をなぎ倒す姿が展開されるのはファンにはたまらない。プレイヤーの傭兵団を助太刀してくれるという設定もくすぐられるし戦闘終了後の各キャラクターのセリフにもグッと来る。
グリフィスが援護に現れた時はやはり高揚するし、コルカスが初めて援護に来てくれた時は「あのコルカスが?!」と驚いた。ifというよりは原作に描かれていないものの、こういう場面はあったのだと思える設定は、ファンにはうれしいものだ。
キャラクターボイスもフルボイスではないが要所要所で聞くことができるのでイヤホンなどを用意しておくとより世界に入り込めるのでオススメだ。
■ 名もなき傭兵たちの「傭兵シナリオ」が熱い
メインストーリーを進めていくと鷹の団のメンバーたちは少しずつプレイヤーを認めてくれるようになる。その流れはゲームのセオリーだとしても、原作を知っている者ならば胸が熱くなるだろう。できることならプレイヤーは鷹の団の一員として活躍したいと思ってしまうほど、鷹の団のメンバーたちは魅力的だ。
戦場のグラフィックも草原、森林、砦内、市街地などバリエーション豊富で、周囲で兵士が戦っているなど「ベルセルク」の世界の臨場感もたっぷりだ。また甲冑の音や蹄の音、馬のいななきなど、音もクオリティーが高く、キャラクターボイス同様、雰囲気を盛り上げてくれる。
他のプレイヤーとは同盟(フレンド登録のようなもの)を結んだり対戦をすることでお互いの実力を確かめ合ったり、ランキング争いもあり、熱が入るのは確かだ。また同盟や対戦で得られる特殊なアイテムも存在する。
プレイしていて特に気に入ったのは自軍の傭兵たちを強化するために用意された「傭兵シナリオ」だ。ここでは鷹の団が活躍していたこの時代に、原作では描かれなかった名もなき傭兵たち(ゲーム内では肩書きのある傭兵)一人一人のエピソードが楽しめる。
エピソードを持っている傭兵は確認できただけでも30人以上。しかも、傭兵同士が実は生き別れた親子であるとか、実は仲間であるなど、人によってはつながりがあり、エピソードを進めていく中で明らかになっていくのだ。
つながりのある傭兵同士をプレイヤーの傭兵団に編成すると特殊効果が発揮されるなど、キチンとゲームに反映されているのも面白い。エピソードも、鷹の団のメンバーを好きになって追っかけをする話や、グリフィスをうっとり信奉する話、もちろんシリアスな話もあり、ユニークで先が気になってついつい進めてしまう。
原作・アニメファンならば安心して遊んでもらえるゲームだ。メインストーリーのボリュームがたっぷりあるので、じっくり時間をかけ自分の傭兵団を育て、鷹の団のメンバー達と信頼関係を築き上げ、各地の戦場を回るだけでも十分楽しい。
個人的には鷹の団のメンバーたちがやさしく声をかけてくれる度に、彼らの行く末を思い浮かべ、万感の思いに浸っていた。そういう楽しみ方もある。無課金でも十分に楽しめるので、試しにダウンロードしてみてはいかがだろうか。
■ ベルセルク~快進撃!怒涛の傭兵団~
対応機種: スマートフォン(iPhone4S以降/iPad第3世代以降)
URL: http://gree.jp/r/61338/1
カテゴリー: RPG
プレイ料金: 基本プレイ無料(アイテム課金型)
(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社 / BERSERK FILM PARTNERS
【関連写真】グリフィスやガッツから誉められるとうれしい。「ベルセルク~快進撃!怒濤の傭兵団~」プレイインプレッション
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