posted by Jay Kogami
思わず手に取りたくなる、大手ハウスレーベルが配布した音楽プロモーション用「Office Turntable」がスゴイ
ミュージシャンやDJ、レーベルの方は、どうやって自分たちが作ったプロモ音源を送っていますか? CDですか?メールですか? でも一日に多くのメールやデモCDを受け取るレーベルのA&R担当者やネットショップ、DJの目を引き、実際に聞いてもらい返事をもらうことは、そう簡単にはいきませんよね? 音楽にかぎらずプロモーションを行う上でインフルエンサーにいかに関心を持ってもらうかは、情報過多な現代においてPRを担当する人にとってとてつもないチャレンジです
Armin van BuurenやFerry Corstenなど大物プロデューサーの楽曲を配信する大手ハウスレーベル「Kontor Records」では、レコード会社やDJなどに自分たちのプロモ盤を手にとってもらい関心を惹くために、クリエイティブなプロモーションを仕掛けました。それがこちらの「Back to vinyl The Office Turntable」です。
http://www.youtube.com/kontor
https://www.facebook.com/kontorrecords
ネットやSNSが普及し音楽を相手に伝える手段は多様化し、便利なツールも数多くできました。しかしどんな有名レーベルでも、レコード会社の担当者やDJ、音楽ライターなどへ確実に届け、自分たちの音楽を知ってもらい関心を持ってもらうためにどうすればいいか? 特に小さいレーベルやDIYアーティストにとってプロモーションは活動の幅を広げるチャンスになる可能性もあるだけに、大きな悩みの種です。 Kontorでは考えた結果、ユニークなパッケージとテクノロジーを組み合わせたプロモ音源を送るでした。
まずはユニークなパッケージング。Kontorではメールでもデジタルファイルでもないファイル形式で送ることにしました。
やけに大きな封筒がレコード会社の担当者宛てに届きました。これだけでも「何かな?」と興味をそそられます。そして開封してみると、、、
中からはオレンジ色のアナログレコード!今の時代にアナログ12インチだなんて、珍しいですね。オフィスに飾っておきたくなりそうです。
でもアナログレコードプレーヤーなんてもってないよ!オフィスに置いていないよ! でもそこがこのプロジェクト「Office Turntable」のスゴイところです。このパッケージではターンテーブルも合わせて郵送しています。
届いた封筒の内側を広げてみると、ターンテーブルがプリントアウトされています。そしてそこには音楽情報が取得できるQRコードもプリントされています。担当者はこのターンテーブルに先ほどのアナログレコードを置き、QRコードをスマートフォンでスキャンすれば視聴の準備完了です。
アプリのダウンロードやインストールは必要ありません。iPhoneやAndroidなど、どのスマートフォンでも動作します。
アナログレコードの上にQRコードをスキャンしたスマホをニードルの部分に置くと、スマホの画面上にニードルが現れて、音楽の再生がスマホのスピーカーから始まります。
担当者はスマホのタッチパネルに触れてニードルを動かして楽曲のスタート位置を動かすことができます。本格的なターンテーブルのようですね。音楽プレーヤーのボタンやコントロールメニューで早送りするよりもリアルにニードルを動かすため、実体験が視聴に生まれます。
またこのアナログレコードには新曲の情報や動画などへのダイレクトリンクが埋め込まれているため、曲を聴き終わった後に即座にコンテンツへアクセスすることが可能です。
今回Kontor RecordsでOffice Turntableを送った結果、これまでのプロモ盤とは比べられないほどのポジティブなレスポンスを得ました。
■ QRコード900個の内71%がアクティベートされた
■ 通常のプロモ盤でのレスポンスと比較して64%増加
■ 42%をKontorオンラインストアの誘導に成功
メールからファイルをダウンロードしたり、リンクをクリックしてサンプルを聴くよりも、アナログを手で動かすワクワクする音楽体験が生まれますね。
音楽発見(ミュージックディスカバリー)の機会を提供することはプロモーションにおいて非常に重要です。音楽を渡されたり、教えてもらった時のワクワク感を今後どのように高めていけるかは、デジタル音楽サービスの世界だけでなく、リアルな音楽プロモーションの世界でも、議論されるテーマになっていくに違いありません。数量は限られると思いますが、本当に聴いてほしい人限定で生産できれば、もらった人にとっても印象に残るプロモ盤になりそうです。
■記事元:http://jaykogami.com/2013/06/3055.html
記事提供:All Digital Music
■ジェイ・コウガミ プロフィール:http://jaykogami.com/about
■Jay Kogami Twitter:http://twitter.com/jaykogami
■Jay Kogami facebook:https://www.facebook.com/JayKogamiPosterous
思わず手に取りたくなる、大手ハウスレーベルが配布した音楽プロモーション用「Office Turntable」がスゴイ
ミュージシャンやDJ、レーベルの方は、どうやって自分たちが作ったプロモ音源を送っていますか? CDですか?メールですか? でも一日に多くのメールやデモCDを受け取るレーベルのA&R担当者やネットショップ、DJの目を引き、実際に聞いてもらい返事をもらうことは、そう簡単にはいきませんよね? 音楽にかぎらずプロモーションを行う上でインフルエンサーにいかに関心を持ってもらうかは、情報過多な現代においてPRを担当する人にとってとてつもないチャレンジです
Armin van BuurenやFerry Corstenなど大物プロデューサーの楽曲を配信する大手ハウスレーベル「Kontor Records」では、レコード会社やDJなどに自分たちのプロモ盤を手にとってもらい関心を惹くために、クリエイティブなプロモーションを仕掛けました。それがこちらの「Back to vinyl The Office Turntable」です。
http://www.youtube.com/kontor
https://www.facebook.com/kontorrecords
ネットやSNSが普及し音楽を相手に伝える手段は多様化し、便利なツールも数多くできました。しかしどんな有名レーベルでも、レコード会社の担当者やDJ、音楽ライターなどへ確実に届け、自分たちの音楽を知ってもらい関心を持ってもらうためにどうすればいいか? 特に小さいレーベルやDIYアーティストにとってプロモーションは活動の幅を広げるチャンスになる可能性もあるだけに、大きな悩みの種です。 Kontorでは考えた結果、ユニークなパッケージとテクノロジーを組み合わせたプロモ音源を送るでした。
まずはユニークなパッケージング。Kontorではメールでもデジタルファイルでもないファイル形式で送ることにしました。
やけに大きな封筒がレコード会社の担当者宛てに届きました。これだけでも「何かな?」と興味をそそられます。そして開封してみると、、、
中からはオレンジ色のアナログレコード!今の時代にアナログ12インチだなんて、珍しいですね。オフィスに飾っておきたくなりそうです。
でもアナログレコードプレーヤーなんてもってないよ!オフィスに置いていないよ! でもそこがこのプロジェクト「Office Turntable」のスゴイところです。このパッケージではターンテーブルも合わせて郵送しています。
届いた封筒の内側を広げてみると、ターンテーブルがプリントアウトされています。そしてそこには音楽情報が取得できるQRコードもプリントされています。担当者はこのターンテーブルに先ほどのアナログレコードを置き、QRコードをスマートフォンでスキャンすれば視聴の準備完了です。
アプリのダウンロードやインストールは必要ありません。iPhoneやAndroidなど、どのスマートフォンでも動作します。
アナログレコードの上にQRコードをスキャンしたスマホをニードルの部分に置くと、スマホの画面上にニードルが現れて、音楽の再生がスマホのスピーカーから始まります。
担当者はスマホのタッチパネルに触れてニードルを動かして楽曲のスタート位置を動かすことができます。本格的なターンテーブルのようですね。音楽プレーヤーのボタンやコントロールメニューで早送りするよりもリアルにニードルを動かすため、実体験が視聴に生まれます。
またこのアナログレコードには新曲の情報や動画などへのダイレクトリンクが埋め込まれているため、曲を聴き終わった後に即座にコンテンツへアクセスすることが可能です。
今回Kontor RecordsでOffice Turntableを送った結果、これまでのプロモ盤とは比べられないほどのポジティブなレスポンスを得ました。
■ QRコード900個の内71%がアクティベートされた
■ 通常のプロモ盤でのレスポンスと比較して64%増加
■ 42%をKontorオンラインストアの誘導に成功
メールからファイルをダウンロードしたり、リンクをクリックしてサンプルを聴くよりも、アナログを手で動かすワクワクする音楽体験が生まれますね。
音楽発見(ミュージックディスカバリー)の機会を提供することはプロモーションにおいて非常に重要です。音楽を渡されたり、教えてもらった時のワクワク感を今後どのように高めていけるかは、デジタル音楽サービスの世界だけでなく、リアルな音楽プロモーションの世界でも、議論されるテーマになっていくに違いありません。数量は限られると思いますが、本当に聴いてほしい人限定で生産できれば、もらった人にとっても印象に残るプロモ盤になりそうです。
■記事元:http://jaykogami.com/2013/06/3055.html
記事提供:All Digital Music
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