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「風立ちぬ」ディズニーが米国配給権獲得 「コクリコ坂から」は9月3日GKIDSが英語版発売

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国内では宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』が大ヒットを続け、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』も11月23日に全国公開を控える。2013年の日本映画界は、まさにスタジオジブリの年と言えそうだ。
しかし、スタジオジブリの作品が注目されるのは、日本だけではない。『風立ちぬ』は8月28日にイタリアで始まったヴェネチア国際映画祭のコンペテイションに選出され、9月5日からスタートするトロント国際映画祭でも公式上映される。国内でも大きな話題を呼ぶ作品だけに、世界を代表する映画祭でどういった評価を受けるか注目される。

また、『風立ちぬ』の米国での展開が早くも決まった。米国の大手映画会社ウォルト・ディズニーが、『風立ちぬ』の米国での配給権獲得を明らかにしている。2014年に劇場公開とBlu-ray/DVDの発売をするとみられる。ディズニーはこれまでも『ハウルの動く城』、『もののけ姫』、『崖の上のポニョ』などスタジオジブリ作品の配給を多数てがけている。
『風立ちぬ』は零戦の設計者である堀越二郎をモデルに描き、ストーリーはこれまでより大人向けになっている。国内では大ヒットするが、大人がアニメーション映画に足を向けることが少ない米国で、ディズニーがどういったターゲットにどのようなかたちでマーケティングするのか関心を集めるだろう。そして、日本と同様『風立ちぬ』が高評価を獲得するのかも気になるところである。さらに毎回、話題を呼ぶ英語版声優に誰が起用されるのか、こちらも注目だ。

一方、日本では2011年に公開された『コクリコ坂から』(英題『From Up on Poppy Hill』)も2013年に公開された。こちらは大人向けの作品ということもあり、国内外のインディペンデントアニメーションの配給を得意とするGKIDSが行った。劇場数は全米約50館、都市部の限定公開ではあったが、興行収入は100万ドル(約1億円)を超えた。2004年の『イノセンス』、2003年の『カウボーイビバップ 天国の扉』などのヒット作とほぼ同じ水準だ。
9月3日にはGKIDSとCinedigmが、Blu-rayとDVDの発売をする。米国でスタジオジブリ作品は、映画興行よりもBDやDVDの人気が高い傾向が強い。『コクリコ坂から』の今後の作品の広がりも期待される。

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