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神風動画のジョジョOPがCEDEC AWARDS 2013受賞 飯野賢治さん、CeVIO、久夛良木健さんらも表彰

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8月21日から23日までパシフィコ横浜で開催のCEDEC2013が開催されている。CEDECは、国内最大のゲーム開発者のためのイベントだ。プレゼンテーションとトーク、講演などを通じて、最新技術情報などを交換する。
優れたコンピュータエンターテインメント制作技術の開発者の顕彰も、そうした一環だ。2008年より、分野別に大きな業績を残した人や組織を表彰するCEDEC AWARDS を設けている。この2013の各受賞が発表された。

今回はアニメーション分野でも、大きな受賞があった。アニメスタジオの神風動画が、テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のオープニングの制作チームとして、ビジュアル・アーツ部門で最優秀賞となった。
『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメの本編は、別のプロダクションが制作している。テレビアニメシリーズでは、本編とはまた異なった映像を求めて制作されている。そこでマンガぽさを存分に取り入れたオープニングが完成した。
受賞理由として、「JOJOの世界観をより特徴的にアレンジし、読者のイメージを上回る表現と、心地よい疾走感のある演出は、JOJOファンのみならず視聴者を惹きつける力がある。3Dの空間を生かした大胆な演出と、2Dアニメーションのキャラクター表現の魅力、そして荒木飛呂彦先生の描く劇画タッチの全てを見事に昇華した」点が挙げられている。
神風動画は今回、アニメシリーズのオープニングでの受賞となったが、これまで『ドラゴンクエスト』シリーズのほか、ゲームのオープニングや幕間映像などゲーム業界で先行して名が知られていた。それだけにアニメシリーズでの受賞という点でも意義のあることだろう。

このほか受賞者には、ゲームデザイナーの故・飯野賢治さん、音声合成ソフトCeVIO、さらにビジネス分野から久夛良木健さんらが受賞している。
飯野賢治さんはゲームデザイン部門での最優秀賞である。今年、若くして亡くなった飯野さんに対し、「『Dの食卓』、『エネミーゼロ』、『リアルサウンド~風のリグレット』など広くメディアにゲームクリエイターという存在を訴え、一般にゲーム開発者が認知されるようになった」業績を改めて讃えている。
CeVIOはサウンド部門の最優秀賞である。「CeVIO Creative Studio」開発チームが生み出した豊富な感情表現ができる画期的な音声合成技術が新たな知見を与えるとしている。
久夛良木健さんは特別賞となった。「プレイステーション」の発想者・開発者である久夛良木氏は「プレイステーション」を世界中に普及させ、世界的なコンピュータエンターテインメント市場の創出と発展に寄与した。さらに後継機では、単なるゲーム機の機能を超え、半導体先端技術とデジタル情報処理技術の融合による情報技術の牽引役として、コンテンツ流通や関連分野にまで革新をもたらした功績に関するものである。
[真狩祐志]

CEDEC
http://cedec.cesa.or.jp/

CEDEC AWARDS 2013

最優秀賞

エンジニアリング部門
「Oculus Rift」開発チーム (Oculus VR, Inc.)

ビジュアル・アーツ部門
「アニメ ジョジョの奇妙な冒険」オープニング制作チーム(神風動画)

ゲームデザイン部門
飯野賢治(故人)

サウンド部門
「CeVIO Creative Studio」開発チーム(CeVIOプロジェクト)

ネットワーク部門
「ニンテンドーDSシリーズ」すれちがい通信技術開発チーム(任天堂)

特別賞
久夛良木健

著述賞
「ゲームを動かす技術と発想」(ソフトバンククリエイティブ・刊)著者
バンダイナムコスタジオ 堂前嘉樹
「ゲームの作り方 Unityで覚える遊びのアルゴリズム」(ソフトバンククリエイティブ・刊)著者
バンダイナムコスタジオ 加藤政樹

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