今年で12年目を迎えた葉加瀬太郎がオーガナイザーを務める情熱大陸フェスが、8月10日に東京・夢の島で開催された。
トップバッターはゴスペラーズ。スピッツのカバー「ロビンソン」を、8月28日のリリースに先駆け夢の島で披露。この日の東京の気温は体温を上回る猛暑日。そんな気候に最も似合う、夏の女王・渡辺美里「サマータイムブルース」を歌うと早くも熱気が充満する。
Sing Like Talking、カサリンチュ、HYらが次々と熱気溢れるパフォーマンスを続ける中、一服の清涼剤となったのは坂本美雨の歌声。Sister M名義で1997年にリリースした懐かしのナンバー「THE OTHER SIDE OF LOVE」を、チェロとピアノと共に透明感漂うボイスが会場内に静かに響く。
この日、最初のハイライトは夏フェス初参戦の角松敏生。長野オリンピックのテーマ曲として知られる「WAになっておどろう」では、前半戦に出場した坂本美雨、HY、カサリンチュ、佐藤竹善らがステージに乱入し、まさにお祭り騒ぎ。11000人のオーディエンスが一体となって曲に合わせて揺れたWAVEは壮観。この曲が終わりステージを降りようとした角松に向かって葉加瀬が突然「ハッピー・バースデイ」を弾き出す。2日後に53歳となる角松敏生へのサプライズ・メッセージ。ふたりの感激の抱擁のさなか、葉加瀬はちゃっかり「来年も出るって約束して!」とお願い。角松も「お安い御用!」と請け負い来年の参加を匂わせた。
デビュー30周年を迎えた藤井フミヤは弟・尚之と共に、5年振りの活動再開となるF-BLOODで参戦。有吉弘行がかつて在籍していた猿岩石の「白い雲のように」をしっとりとしたアレンジでセルフ・カバー。15年振りに活動を再開させた関西ブルース界の雄、憂歌団は、大観衆を前に気負いもなく「好きにやります!好きに楽しませてもらいますわ!」と脱力系のMCでスタート。「サマータイム」「サマータイムブルース」と夏モノ・カバーの2連発で貫禄の演奏を聴かせる。「10年くらい前から葉加瀬さんにオファーを頂いていたのに、なかなかタイミングがあわず、やっと今日実現しました!」と情熱大陸フェスのステージに立った嬉しさをMCで語った初参加の宮沢和史は、三線を弾きながらの熱唱。特に最後に歌った「島唄」での歌声は広い会場内に響き渡る。ステージとオーディエンスが完全にひとつになった神がかったような感動のパフォーマンスを情熱大陸フェス史に残した。
イベント・オーガナイザーの葉加瀬太郎は、ホストとして殆どの出演者のステージにあがる。情熱大陸フェス名物のひとつは、そのステージにあがる際の葉加瀬のコスプレ。渡辺美里では学ラン姿で美里応援団に扮し、Sing Like Talkingではインディアンの酋長姿、F-BLOODではフミヤに「同じグループみたい!」と言わしめた50Sテイスト溢れるサングラス&ボウリングシャツ姿に。極めつけは憂歌団の「おそうじオバチャン」。チリチリ・パーマ、サン・バイザー、厚化粧にアニマル柄のブラウスで、ママチャリに乗ってステージ下手から仰天の登場。大阪出身の葉加瀬にとって憂歌団は憧れの存在。典型的な大阪のおばちゃん姿、本人にとっては憂歌団に対する最大級の敬意だそう。この、参加ミュージシャンやお客さんを喜ばせたいという葉加瀬のサービス精神が、10年以上に渡って支持され続ける情熱大陸フェスの人気の所以だ。
そして、トリ前に登場したのは葉加瀬太郎と並ぶお祭り男、鈴木雅之。毎回繰り広げられる豪華なゲスト陣は情熱大陸フェス名物。まず呼び込まれたのは小学校からの友人、佐藤善雄に、中学校時代からの悪友、桑マンこと桑野信義。シャネルズ、ラッツ&スターを共に過ごした盟友。続いては武内享に藤井尚之。桑野のトランペットと尚之のサックスのふたりが吹く「め組のひと」のイントロが流れるや、会場はすぐ近くの東京湾大華火祭に負けないぐらいの大爆発。さらに白手袋着用で表れたのは渡辺美里に藤井フミヤ。鈴木雅之が「80年代からずっと一緒に走り続けてきた戦友です!」と紹介し演奏したのはシャネルズのデビュー曲「ランナウェイ」、もうこれ以上ないというぐらいに会場は大盛り上がり。
この熱すぎる余韻をひきずってトリに登場は葉加瀬太郎。お約束の「エトピリカ」から、ラストの「情熱大陸」まで、息をつかさぬ圧巻のパフォーマンスを披露した。最後は出演アーティストがステージに再結集し情熱大陸フェスのテーマ曲「タイトルのない唄」を全員で唄い7時間40分に及ぶ15アーティスト全66曲の夢の競演が終了。情熱大陸フェス一行は、この後8月24日、北の大地で再び熱いパフォーマンスを繰り広げる。
情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’13 東京公演 SET LIST
01.ゴスペラーズ ロビンソン(with 葉加瀬太郎) /永遠に / 他
02.渡辺美里 サマータイムブルース /My Revolution /他
03.Sing Like Talking 89番目の星座 (with 葉加瀬太郎)/ Missin’ You /他
04.カサリンチュ やめられないとまれない/あるがままに /夏が終わる前に
05.HY ホワイトビーチ/AM11:00/いちばん近くに/帰る場所(新曲)/ガジュマルビート
06.坂本美雨 THE OTHER SIDE OF LOVE/永遠と名づけてデイドリーム /THE NEVER ENDING STORY
07.角松敏生 浜辺の歌/WAになっておどろう (with 葉加瀬太郎/坂本美雨/HY/カサリンチュ/佐藤竹善)/→Pia-no-jaC←/他
08.押尾コータロー 翼〜Hoping for the FUTURE〜 /オアシス(with 葉加瀬太郎) /他
09.藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD) 白い雲のように /青春(with 葉加瀬太郎) /他
10.→Pia-no-jaC← 美しく青きドナウ Caribbean Blue /Jack /PEACE
11.憂歌団 サマータイム/サマータイムブルース/歩こう/胸が痛い/おそうじオバチャン (with 葉加瀬太郎)
12.WEAVER 僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜/情熱大陸スペシャルメドレー
13.宮沢和史 風になりたい /神様の宝石でできた島 /シンカヌチャー (with 葉加瀬太郎)世界でいちばん美しい島 (with 葉加瀬太郎&押尾コータロー) /島唄
14.鈴木雅之 め組のひと(with 葉加瀬太郎、武内享。藤井尚之、佐藤善雄、桑野信義)ランナウェイ(with 武内享、藤井尚之、佐藤善雄、桑野信義、藤井フミヤ、渡辺美里、佐藤竹善)/他
15.葉加瀬太郎 エトピリカ /情熱大陸/他
16.ラインナップセッション:タイトルのない唄
情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’13 北海道公演
8月24日(土) 北海道:いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 11:30開場/13:00開演
出演アーティスト
※葉加瀬太郎
※松山千春
※角松敏生
※藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD)
※渡辺美里
※Sing Like Talking
※ゴスペラーズ
※押尾コータロー
Information
■公演概要
「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’13公演概要」
8月10日(土)東京:夢の島公園陸上競技場 11:00開場/12:30開演
8月24日(土)北海道:いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 11:30開場/13:00開演
出演アーティスト/出演会場
※ゴスペラーズ(2)/東京・北海道
※渡辺美里(2)/東京・北海道
※Sing Like Talking(4)/東京・北海道
※カサリンチュ(5)/東京
※HY(初)/東京
※坂本美雨(2)/東京
※角松敏生(初)/東京・北海道
※押尾コータロー(10)/東京・北海道
※藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD) (初)/東京・北海道
※→Pia-no-jaC←(3)/東京
※憂歌団(初)/東京
※WEAVER(2)/東京
※宮沢和史(初)/東京
※鈴木雅之(7)/東京
※葉加瀬太郎(12)/東京・北海道
※松山千春(初)/北海道
(大阪・東京会場の出演順に表記/松山千春は北海道公演のみ出演)
関連リンク
■情熱大陸フェス2013:http://www.mbs.jp/jounetsu/live/2013/
トップバッターはゴスペラーズ。スピッツのカバー「ロビンソン」を、8月28日のリリースに先駆け夢の島で披露。この日の東京の気温は体温を上回る猛暑日。そんな気候に最も似合う、夏の女王・渡辺美里「サマータイムブルース」を歌うと早くも熱気が充満する。
Sing Like Talking、カサリンチュ、HYらが次々と熱気溢れるパフォーマンスを続ける中、一服の清涼剤となったのは坂本美雨の歌声。Sister M名義で1997年にリリースした懐かしのナンバー「THE OTHER SIDE OF LOVE」を、チェロとピアノと共に透明感漂うボイスが会場内に静かに響く。
この日、最初のハイライトは夏フェス初参戦の角松敏生。長野オリンピックのテーマ曲として知られる「WAになっておどろう」では、前半戦に出場した坂本美雨、HY、カサリンチュ、佐藤竹善らがステージに乱入し、まさにお祭り騒ぎ。11000人のオーディエンスが一体となって曲に合わせて揺れたWAVEは壮観。この曲が終わりステージを降りようとした角松に向かって葉加瀬が突然「ハッピー・バースデイ」を弾き出す。2日後に53歳となる角松敏生へのサプライズ・メッセージ。ふたりの感激の抱擁のさなか、葉加瀬はちゃっかり「来年も出るって約束して!」とお願い。角松も「お安い御用!」と請け負い来年の参加を匂わせた。
デビュー30周年を迎えた藤井フミヤは弟・尚之と共に、5年振りの活動再開となるF-BLOODで参戦。有吉弘行がかつて在籍していた猿岩石の「白い雲のように」をしっとりとしたアレンジでセルフ・カバー。15年振りに活動を再開させた関西ブルース界の雄、憂歌団は、大観衆を前に気負いもなく「好きにやります!好きに楽しませてもらいますわ!」と脱力系のMCでスタート。「サマータイム」「サマータイムブルース」と夏モノ・カバーの2連発で貫禄の演奏を聴かせる。「10年くらい前から葉加瀬さんにオファーを頂いていたのに、なかなかタイミングがあわず、やっと今日実現しました!」と情熱大陸フェスのステージに立った嬉しさをMCで語った初参加の宮沢和史は、三線を弾きながらの熱唱。特に最後に歌った「島唄」での歌声は広い会場内に響き渡る。ステージとオーディエンスが完全にひとつになった神がかったような感動のパフォーマンスを情熱大陸フェス史に残した。
イベント・オーガナイザーの葉加瀬太郎は、ホストとして殆どの出演者のステージにあがる。情熱大陸フェス名物のひとつは、そのステージにあがる際の葉加瀬のコスプレ。渡辺美里では学ラン姿で美里応援団に扮し、Sing Like Talkingではインディアンの酋長姿、F-BLOODではフミヤに「同じグループみたい!」と言わしめた50Sテイスト溢れるサングラス&ボウリングシャツ姿に。極めつけは憂歌団の「おそうじオバチャン」。チリチリ・パーマ、サン・バイザー、厚化粧にアニマル柄のブラウスで、ママチャリに乗ってステージ下手から仰天の登場。大阪出身の葉加瀬にとって憂歌団は憧れの存在。典型的な大阪のおばちゃん姿、本人にとっては憂歌団に対する最大級の敬意だそう。この、参加ミュージシャンやお客さんを喜ばせたいという葉加瀬のサービス精神が、10年以上に渡って支持され続ける情熱大陸フェスの人気の所以だ。
そして、トリ前に登場したのは葉加瀬太郎と並ぶお祭り男、鈴木雅之。毎回繰り広げられる豪華なゲスト陣は情熱大陸フェス名物。まず呼び込まれたのは小学校からの友人、佐藤善雄に、中学校時代からの悪友、桑マンこと桑野信義。シャネルズ、ラッツ&スターを共に過ごした盟友。続いては武内享に藤井尚之。桑野のトランペットと尚之のサックスのふたりが吹く「め組のひと」のイントロが流れるや、会場はすぐ近くの東京湾大華火祭に負けないぐらいの大爆発。さらに白手袋着用で表れたのは渡辺美里に藤井フミヤ。鈴木雅之が「80年代からずっと一緒に走り続けてきた戦友です!」と紹介し演奏したのはシャネルズのデビュー曲「ランナウェイ」、もうこれ以上ないというぐらいに会場は大盛り上がり。
この熱すぎる余韻をひきずってトリに登場は葉加瀬太郎。お約束の「エトピリカ」から、ラストの「情熱大陸」まで、息をつかさぬ圧巻のパフォーマンスを披露した。最後は出演アーティストがステージに再結集し情熱大陸フェスのテーマ曲「タイトルのない唄」を全員で唄い7時間40分に及ぶ15アーティスト全66曲の夢の競演が終了。情熱大陸フェス一行は、この後8月24日、北の大地で再び熱いパフォーマンスを繰り広げる。
情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’13 東京公演 SET LIST
01.ゴスペラーズ ロビンソン(with 葉加瀬太郎) /永遠に / 他
02.渡辺美里 サマータイムブルース /My Revolution /他
03.Sing Like Talking 89番目の星座 (with 葉加瀬太郎)/ Missin’ You /他
04.カサリンチュ やめられないとまれない/あるがままに /夏が終わる前に
05.HY ホワイトビーチ/AM11:00/いちばん近くに/帰る場所(新曲)/ガジュマルビート
06.坂本美雨 THE OTHER SIDE OF LOVE/永遠と名づけてデイドリーム /THE NEVER ENDING STORY
07.角松敏生 浜辺の歌/WAになっておどろう (with 葉加瀬太郎/坂本美雨/HY/カサリンチュ/佐藤竹善)/→Pia-no-jaC←/他
08.押尾コータロー 翼〜Hoping for the FUTURE〜 /オアシス(with 葉加瀬太郎) /他
09.藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD) 白い雲のように /青春(with 葉加瀬太郎) /他
10.→Pia-no-jaC← 美しく青きドナウ Caribbean Blue /Jack /PEACE
11.憂歌団 サマータイム/サマータイムブルース/歩こう/胸が痛い/おそうじオバチャン (with 葉加瀬太郎)
12.WEAVER 僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜/情熱大陸スペシャルメドレー
13.宮沢和史 風になりたい /神様の宝石でできた島 /シンカヌチャー (with 葉加瀬太郎)世界でいちばん美しい島 (with 葉加瀬太郎&押尾コータロー) /島唄
14.鈴木雅之 め組のひと(with 葉加瀬太郎、武内享。藤井尚之、佐藤善雄、桑野信義)ランナウェイ(with 武内享、藤井尚之、佐藤善雄、桑野信義、藤井フミヤ、渡辺美里、佐藤竹善)/他
15.葉加瀬太郎 エトピリカ /情熱大陸/他
16.ラインナップセッション:タイトルのない唄
情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’13 北海道公演
8月24日(土) 北海道:いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 11:30開場/13:00開演
出演アーティスト
※葉加瀬太郎
※松山千春
※角松敏生
※藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD)
※渡辺美里
※Sing Like Talking
※ゴスペラーズ
※押尾コータロー
Information
■公演概要
「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’13公演概要」
8月10日(土)東京:夢の島公園陸上競技場 11:00開場/12:30開演
8月24日(土)北海道:いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 11:30開場/13:00開演
出演アーティスト/出演会場
※ゴスペラーズ(2)/東京・北海道
※渡辺美里(2)/東京・北海道
※Sing Like Talking(4)/東京・北海道
※カサリンチュ(5)/東京
※HY(初)/東京
※坂本美雨(2)/東京
※角松敏生(初)/東京・北海道
※押尾コータロー(10)/東京・北海道
※藤井フミヤ&藤井尚之(F-BLOOD) (初)/東京・北海道
※→Pia-no-jaC←(3)/東京
※憂歌団(初)/東京
※WEAVER(2)/東京
※宮沢和史(初)/東京
※鈴木雅之(7)/東京
※葉加瀬太郎(12)/東京・北海道
※松山千春(初)/北海道
(大阪・東京会場の出演順に表記/松山千春は北海道公演のみ出演)
関連リンク
■情熱大陸フェス2013:http://www.mbs.jp/jounetsu/live/2013/