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Google、インスタント検索とオートコンプリートから音楽サービス「Grooveshark」を除外

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posted by Jay Kogami

Google、インスタント検索とオートコンプリートから音楽サービス「Grooveshark」を除外

(Cc) Max and Miliano

音楽ストリーミングサイト「Grooveshark」がGoogle検索において有害なサイトと認識され、検索キーワードから除外されていたことが明らかになりました。これは著作権を侵害している有害なウェブサイトを検閲し表示させないようにする活動の一環としてGoogleが定期的に行なっているもので、今回は検閲キーワードに「Grooveshark」を追加しました。これによって「Grooveshark」の単語がGoogleのインスタント検索とオートコンプリート機能で表示されないようになりました。

via Torrentfreak

現在は、ユーザーが検索窓に「Grooveshark」と入力しても、音楽サービスとは関係のないキーワードが表示されるようになっています。同じような処置を「The Pirate Bay」も先日受けました。

今回Groovesharkの単語がブラックリスト入りしたことで、Googleから有害なサイトへ誘導する検索結果が表示される回数が減り、結果として該当サイトへのトラフィックを大幅に減少できます。

via Torrentreak

Torrentfreakによれば、「Grooveshark」が検閲キーワードとしてブラックリスト入りしたのは4月末のようで、ユニバーサルミュージック・グループがGroovesharkとの訴訟に勝利した時期と重なります。

興味深いのは、Googleがデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の削除要請を受けているにも関わらず、Groovesharkドメインを削除していないという点。Googleが検閲キーワードに追加する場合、DMCAの削除要請と検索結果との関連性や、著作権違反の検索結果を含む幾つかの要因を調査し、その単語が削除に値するかを評価するとされています。

Googleの検閲キーワードは実際には公に公開されているものではありません。ただ、Google基準に反すれば今回のGroovesharkのような結果をいとも簡単に作ることができます。便利になる一方で、表示させたくないものは表消し去ってしまうことも実現可能と、色々な意味でGoogleの検索にはまだ計り知れない影響力がありますね。

関連記事です。よろしければどうぞ。

トラブル続きの音楽ストリーミング「Grooveshark」、EMIの出版事業会社と配信ライセンス契約で合意

■記事元http://jaykogami.com/2013/08/3578.html

トラブル続きの音楽ストリーミング「Grooveshark」、EMIの出版事業会社と配信ライセンス契約で合意

Grooveshark

トラブル続きの音楽ストリーミングサービス「Grooveshark」は、法的な争いを解決し、早ければ今週にもEMIの出版事業会社EMI Music Publishingと配信ライセンス契約を締結したことを発表する予定です。

EMI Music Publishing

2012年9月にEMIはGroovesharkが契約違反を犯した(月額のライセンス料支払いと売上レポートの提示を怠った、著作権の侵害)として訴訟を起こしています。EMIは訴訟を起こす以前の2012年3月にGroovesharkとの契約を打ち切りました。しかしGroovesharkは状況を改善しようとはせずに、ライセンス契約のないまま楽曲を配信し続けていました。

Groovesharkは強気、時には喧嘩腰の姿勢でレコード会社とこれまで接して来ました。ライセンス料支払いの無視、著作権違反コンテンツのアップロードの許可を平気で行うことで、訴訟へと発展してきています。またGroovesharkはSpotifyやRdio, Pandora Radioなど音楽ストリーミングサービスと競争する上で必要なビジネスモデルや収益化、成長戦略がありません。上記の企業はレコード会社や出版事業者と配信ライセンス契約を結んでおり、収益化へとつなげています。

しかしThe VergeのレポートによればGroovesharkは訴訟と競合を相手に生き残るために、大幅に従業員を削減するなどの処置を進めているそうです。

日本でもGroovesharkを使っているようなコメントと時々SNSで見かけます。しかしGroovesharkが不正をしながらサービスを継続させていることへの認識は薄い気がします。

多くの音楽ストリーミングサービスが現在日本からはアクセスできないので、アクセス可能なGroovesharkがオプションとなってしまいます。しかし音楽ストリーミングサービスを考えた時に、音楽の価値をリスナーとミュージシャンに提供している本当の音楽サービス(Spotifyなど)とGroovesharkは別に考えてほしいと思いますし、比較対象にすることも今後は避けて行ってほしいと切に願っています。

■記事元http://jaykogami.com/2013/08/3572.html


記事提供All Digital Music

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