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a-nation 3日目はアジアのアーティスト9組による豪華競演

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8月3日より9日間にわたって様々なエンタメ・アイランドが渋谷に登場するa-nation island powered by ウイダーinゼリー。連日多彩なデイリーテーマのもとに開催される“LIVE”3日目、8月5日は「Asia Progress ~Blue Ocean~」。日本のみならずアジアの音楽シーンを賑わすアーティストたちが東京・国立代々木場第一体育館に集結した。

「みなさん始めまして!」と、勢いよくオープニングを飾ったのは√5。彼らはニコニコ動画内のカテゴリー「歌ってみた」で絶大なる人気を誇るユニット。5人5様の声をつないで歌う「MERRY GO ROUND」は人気ボカロP提供の楽曲で、5人のダンサーとともにサビではメンバー全員が勢いよくタオルを回して会場を盛り上げる。「ボク時々、勇者」では5人が一斉にステージいっぱいに広がってさらに弾け、ニコニコ動画というニューメディアから生まれた次世代型の新しいアーティスト、音楽のカタチをアピールした。

続いてステージにゆっくりと現れたJONTE。「EXILE Vocal Battle Audition 2006~ASIAN DREAM~」オーディションのファイナリストまで登りつめたあと、日本・韓国・中国3ヵ国同時デビューを飾ったヴォーカリストだ。ルックスも爽やかなイケメンなのだが、それ以上に爽やかなのが歌声。「Driving」で透明感のある歌声が会場内に放たれたとたん、代々木競技場の最後尾まで浸透していく。JONTEならではの声の抜けのよさをたっぷり生かして歌ったバラード「愛してた」は、どんなに声にビブラートをかけても湿気を感じさせないクリアな響きで、初めて聴く人たちにも唯一無二な歌をしっかりと刻み込んだ。

“BEAST”という文字がLEDに浮かび上がっただけで会場は大興奮! 韓国でも日本でも名実ともにトップクラスの6人組ダンスヴォーカルグループが登場。レーザーが交錯する中、「SHOCK」から強烈なインパクトを与え、「FICTION」ではイントロに合わせてメンバーをコールする声が響き渡る。冒頭から人気曲の日本語Ver.で観客たちを魅了。MCでの自己紹介ではイ・ギグァンが「ウイダーinゼリーいつ飲むの? 今でしょう!」と日本式ギャグまで披露。その後はヨン・ジュンヒョンが全作詞・作曲を手掛けた韓国の最新アルバムから叙情的なタイトル曲「Shadow」を披露するなど、さらなる変貌を遂げたBEASTの姿を見せつけてくれた。

続いて登場したSHOWは、音楽だけにとどまらず、俳優、司会など多方面で活躍する台湾を代表するマルチアーティスト。そんな彼が満を持して昨年日本デビュー。ステージはその記念すべき日本デビュー曲「DANTE」から幕を開けた。ダンサーとともに踊る肉体は鍛え抜かれているが、「私がSHOWです」と自己紹介した後にサングラスを外すと、そこにはキュートな瞳が。倖田來未とのデュエットで話題を集めた「Twinkle」はSHOW自ら可愛い振りつけを観客たちに教えるなどフレンドリーに接しながら距離を縮めたあとは、新作の「Rock the World 鬧翻天」をはじめ、クリス・ブラウン直系のイケイケパーティーチューンを2連発。台湾の最先端のダンス・ミュージックを勢いよく鳴り響かせた。

メンバーの紹介映像からすでに熱狂的な声援が飛び交っていたのはD☆DATE。瀬戸康史、五十嵐隼士、荒木宏文、堀井荒太、柳下大、それぞれが俳優としても活動する音楽ユニットというだけあって、「D☆D」で5人の映像が映し出されるたびにキラキラしたオーラが画面から溢れ出す。オートチューンでエフェクトした声がサビでは自然な声になり、5人がユニゾンを奏でる「Your Magic」では何度も炎が上がり、「JOKER」ではレーザーが激しく交差。「次はライヴのために用意した曲です」という瀬戸の紹介から始まった新曲「GLORY DAYS」は五十嵐のラップをフィーチャーしたロックテイストの楽曲。5 人の迫力ある歌がひとつに重なって会場内に熱い夏を届けた。

昨年日本で初の日本武道館公演を大成功させた韓国の7人組グループU-KISSは「ALONE」「Forbidden Love」の2曲をメドレーで披露。特にグループ史上最速のBPMを記録した「ALONE」では激しい振りを踊りながらも歌パートでは孤独感をたっぷり含んだ切ない歌声を届けていくアクトは鳥肌もの。「こんばんは、U-KISSです」と挨拶する場面では投げキッスするなどキュートな一面も見せるが、日本2ndアルバム収録曲「Inside of Me」のようなミディアム曲であっても、彼らは曲が始まるとエンディングまで全員がきっちりと踊りきる。そんな彼らのストイックさがパワフルに炸裂するU-KISSの代表曲「Man Man Ha Ni」をラストに放ち、ステージをあとにした。

挨拶代わりのファルセットを聴かせながら登場、大歓声が沸き起こる中で「Right Now」で幕を開けたのは三浦大知。日本人離れした歌とダンス、完成度の高さにいきなり度肝を抜かれる。ダンサーとのフォーメーションで魅了する「Elevator」、お得意の高速ターンも出た「SHOUT IT」と、LAスタイルのヒップホップダンスをどこまも軽やかに踊ってみせる。踊り終わったあとも呼吸が乱れることなく、余裕で“イェエイエ~”とフェイクを入れ、歌い出した「Lullaby」はR&Bマナーのバラード。途中アカペラの歌を代々木に響かせ、観客を釘付けに。後半は「Touch me」、ファンキーな新曲「GO FOR IT」とつなぎ、オーディエンスの心にしなやかにグルーヴィングするダンス・ミュージックの素晴らしさを刻み込んだ。

そしてどこまでも熱くダイナミックに躍動するアクトで、ダンス・ミュージックから溢れ出るエナジー、パッションを伝えたのはTHE SECOND from EXILE。SHOKICHI、NESMITHの2人にKENCHI、KEIJI、TETSUYAの3人のパフォーマーで編成された彼らは白を基調とした近未来風の衣装で登場。「THINK’ BOUT IT!」「CLAP YOUR HANDS」とバキバキのEDMで場内をノリノリにさせ、その勢いで「SAY、YEAH~!」とコール&レスポンスに巻き込んで、その場にいる全員を持っていくライヴ運びは絶妙。最後は新曲を2連発! エレクトロなビートが炸裂する「SURVIVORS feat.DJ MAKIDAI from EXILE」ではSHOKICHIが上半身裸になって観客たちを煽り、会場を熱く盛り上げた。

この日のトリを飾ったのは、いまやa-nationには欠かせない存在であるAAA。メンバー紹介の映像が消えると、ステージ後方に並んだ7人がいきなり視界に飛び込んでくるというスリリングなオープニングから、「PARTY IT UP」「Sorry, I…」とダンスで見せる楽曲でクールなスタート。その後に披露したニューシングル「Love Is In The Air」でエレクトロ寄りだがAAAらしい明るいサマーソングが始まると、メンバーが一斉に笑顔を浮かべてステージ上を走りまくる。「僕らの夏はここがスタートです」という浦田の言葉に続いた「777」ではハンドクラップ、「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」はタオルをグルグル回して会場中を一体化させたあと、ラストは「虹」。これまでとは違う、最新型AAAをアピールしてライヴは終了した。

今、さらには今後アジアのミュージックシーンを牽引するアーティスト9組が集結した約4時間。それぞれが様々なスタイルのダンス・ミュージックを披露。代々木競技場に集まったオーディエンスの心と体を踊らせ続けた。

(取材・文/東條祥恵)

関連リンク
a-nationオフィシャルサイト:http://a-nation.net/


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